| 妊娠中の経過や、妊娠第何週かによっても異なりますが、一般的に安全といわれている時期は安定期である妊娠12〜28週ごろまでです。36週以降になると、たいていの航空会社では「異常なし」の診断書と妊婦さんの同意書が必要になります。これは飛行機の離着陸の振動や気圧の変化などが子宮内圧を高める可能性があること、また上空で破水や陣痛が始まり早産・分娩となった場合や、突然の出血などが起こった場合、応急処置が間に合わなくなる可能性があるからです。 妊娠中であればどの時期でも言えることですが、まず飛行機に乗ることが決まったら搭乗が可能かどうか主治医に相談しましょう。つわりがひどい、出血がある、妊娠中毒症に罹っているなどの場合は時期をずらすことをすすめられたり、場合によっては搭乗を見合わせるよう指示が出るかもしれません。 搭乗したときは、車と同じですが、シートベルトは間にブランケットを入れて、子宮よりも下(太ももにあたるように)に締めてくだざい。また、妊娠中は頻尿になりがちです。立ち座りが少しでも楽にできるよう、通路側に座るほうが楽でしょう。 また、最近よく耳にすることも多くなりましたが、「エコノミークラス症候群」という言葉をご存知ですか? 日本航空のホームページでは、「エコノミークラス症候群」について以下のように説明されています。「長時間下肢を動かさずに座っていると、大腿の奥にある静脈に血のかたまり(深部静脈血栓)ができることがまれにあります。この血栓が怖いのは、歩いている間にその一部が血流に乗って肺にとび、肺の血管を閉塞してしまうことです(肺塞栓)。当初、深部静脈血栓が航空機内のエコノミークラスの旅客から報告されたため、エコノミークラス症候群の名前で知られるようになりました。しかし、座席のクラスに関係なく、また航空機内以外の交通機関や劇場でも一定の姿勢のまま長時間動かなければ、同様の危険性があるとされています。」 妊娠中は血液が固まりやすい状態になっているため、この「エコノミークラス症候群」にかかりやすいといわれています。必要以上に恐れることはありませんが、予防法としては座りながらできる足の運動をすること(機内のスクリーンで放映されることがあります)や、ゆったりとした服装をすること、トイレを面倒くさがらずに水分をたくさんとることなどです。 |