子宮筋腫ができる位置は、大きく3つに分けることができます。子宮の内側にできるものを粘膜下筋腫、子宮の外側にできるものを漿膜下筋腫、子宮筋の中にできたものを筋層内筋腫といいます。また子宮腺筋症や卵巣チョコレート嚢腫、またいろいろな種類の筋腫が合併して起こることもあります。


粘膜下筋腫とは?

子宮の内側にできる筋腫をいいます。内膜がこぶのように膨れ上がるものや、茎のようなものができ先っぽが膨れ上がるもの(有茎粘膜下筋腫)があります。この茎があるタイプの筋腫は、だんだん茎が伸びて腟の外へ出てしまったり(筋腫分娩)、茎がねじれて激痛が起こったり、ねじれた先の筋腫が壊死(細胞が死んでしまう)を起こし、感染を起こしたりすることがあります。子宮内膜の表面積が大きくなることから、過多月経貧血などのつらい症状があらわれやすいタイプです。また、大きさや場所、個数にもよりますが、子宮の内側がでこぼこになるため受精卵が着床しにくくなったり、着床しても流産や早産の可能性が高くなることがあります。

漿膜下筋腫とは?

子宮の外側にできる筋腫をいいます。子宮の筋肉を覆う漿膜の下からこぶのように膨れ上がるものや、茎のようなものができ先っぽが膨れ上がるもの(有茎漿膜下筋腫)があります。この茎があるタイプの筋腫は、茎がねじれて激痛が起こったり、ねじれた先の筋腫が壊死(細胞が死んでしまう)を起こし、感染を起こしたりすることがあります。子宮内膜に影響のないことから、月経に関するトラブルが発生することはほとんどありませんので、かなり大きくなった段階で外からおなかのしこりに気付く、ということも多いようです。このタイプの筋腫だけならば着床にも大きな影響はありませんが、外に飛び出している筋腫の大きさや場所によっては、卵巣や卵管を圧迫したりすることで不妊の原因になることもあるようです。

筋層内筋腫とは?

子宮の筋肉の中にできる筋腫をいいます。筋腫が小さいときは症状も出ませんが、だんだん大きくなってくると子宮内膜の表面積も大きくなり、過多月経貧血などの症状があらわれてきます。また、大きさや場所、個数にもよりますが、子宮の内側がでこぼこになるため受精卵が着床しにくくなったり、着床しても流産や早産の可能性が高くなることがあります。