| 1996年に乳癌に関する欧米の共同研究グループは、25カ国15万人を超える女性のこれまでの調査データをあらためて分析し、OCをのんでいる人が乳癌になる可能性は、OCをのんだことのない人に比べて、やや高くなると報告しています。言い換えると、10万人あたり34人といわれている乳癌を発症する人の割合が、OCの服用により10万人あたり42人に増えることを意味します。なお、OCをのみ始めた年齢別に、20歳未満、20〜24歳、25〜29歳、30〜34歳、35歳以上の人々で乳癌になる可能性を調査した報告がありますが、OCをのみ始めた年齢による差はありません。 |
| 欧米の共同研究グループの報告(1996年)によれば、OCをのむのをやめてから乳癌になる可能性は、OCをのんだことのない人と、やめてから1〜4年、5〜9年、10年以上たった人を比べた報告がありますが、差はなく、一方、OCをのんでいるときにくらべて、のむのをやめると乳癌の可能性は低くなっています。 |
| 子宮癌は大きく分けて子宮体癌(しきゅうたいがん)(子宮内部にできる癌)と子宮頚癌(しきゅうけいがん)(子宮の入り口にできる癌)があります。 WHO(世界保健機関)は1992年、OCの服用は子宮体癌(しきゅうたいがん)になる可能性を減少させるが、子宮頚癌(しきゅうけいがん)との関連性については明らかでないと報告しています。子宮頚癌(しきゅうけいがん)について、1993年以降の外国の報告のうち、評価が適切な4論文をまとめると、OCをのんだことのある人が子宮頚癌(しきゅうけいがん)になる可能性はOCをのんだことのない人にくらべてやや高くなると報告されています。言い換えると、10万人あたり10人といわれている子宮頚癌(しきゅうけいがん)を発症する人の割合がOCの服用により10万人あたり13〜21人に増えることを意味します。OCをのみ始めた年齢によるリスクについては、報告によって、さまざまですが、OCをのみ始めた年齢によるリスクは、25歳未満と35歳以上でやや高いとする報告もありますが、一方、25歳以上でのみ始めた人とそれ以下の年齢でのみ始めた人の間でリスクに差はなかったという報告もあります。 |
| 卵巣癌や子宮内膜癌になる確率はOCを飲まない人の約半分になることが報告されています。 |